貨物船から陸揚げされる北陸新幹線の車両=金沢港

貨物船から陸揚げされる北陸新幹線の車両=金沢港

石川県 金沢市周辺 北陸新幹線

北陸新幹線新車両陸揚げ 敦賀延伸へ増車 JR西 金沢港、まず6両

北國新聞(2022年3月2日)

 JR西日本は1日、2024年春の北陸新幹線金沢-敦賀間の延伸開業に向け、増車する新しい車両を金沢港に初めて陸揚げした。船3隻で山口県から運んだ。運行距離が延びることに対応するためで、今回の車両を含め、開業までに計11編成(1編成12両)を順次投入する。

 到着したのは現行モデル「W7系」6両で、新たに着雪対策を強化し、停電時も使える水洗トイレを設置した。車いす用フリースペースも、従来の2席分から4席分に拡充した。日立製作所笠戸事業所(山口県下松市)が製作した。

 残る6両も近く船で運び込み、1日2両ずつを白山総合車両所(白山市)へ陸送し、同車両所で1編成12両に整備する。試験運転などを経て、ゴールデンウイークごろの営業運転開始を目指す。

 この日は、金沢港に到着した貨物船から新車両がクレーンで降ろされると、石川県観光PRマスコットキャラクター「ひゃくまんさん」と、福井県マスコットキャラクター「はぴりゅう」が手を振って大歓迎した。

 多くの鉄道ファンも集まり、冷たい雨が降る中でしきりにシャッターを切った。JR西日本の漆原健金沢支社長は「新車両を前に身の引き締まる思いだ。2年後の延伸開業に向け、地元のみなさんと機運を盛り上げたい」と話した。

 JR西日本によると、今後は22年度中に7編成、23年度中に3編成を投入する。現在、金沢―東京間には11編成の「W7系」が運行されているが、敦賀開業後は今回増車される11編成が加わり、全22編成体制となる見込みという。

えきねっと びゅう国内ツアー

金沢市周辺 ニュース