2024年春の北陸新幹線芦原温泉駅開業を見据え、福井県あわら市のNPO法人・細呂木地区創成会は、地元の細呂木ふれあいセンター内に食事処「えきまえ食堂・カレーショップほそろぎ」をオープンした。あわら温泉旅館の元料理人が仕込む若狭牛の牛すじカレーと、つゆにこだわったおろしそばが数量限定で味わえる。
センターは細呂木地区創成会が16年に開設。カフェや野菜などの売店があり、地元住民の憩いの場になっている。ただ、周辺には飲食店がなく、昼食をとるために井戸端会議が中断することも多かったという。
新幹線開業で観光客の増加が見込まれることから、厨房(ちゅうぼう)を整備し1月下旬に食事処を開店。シェフは、あわら温泉の各旅館で長年にわたり料理長や調理部長を務めた堀田さんがボランティアで担っている。
カレーはゴロッとした若狭牛の牛すじ入り。タマネギやニンジンとともに3時間以上じっくり煮込んで、うま味が凝縮されている。
キュウリやミニトマト、ポテトサラダを飾り付けた小鉢も付く。おろしそばはコシが強く、さば節やあごだしを合わせたつゆが特徴。
堀田さんは「軽食をとれるようになったことで、いつでも気軽に地元のお年寄りや観光客に立ち寄ってもらえれば」と話している。
カレー500円、そば400円で、ともに10食限定。営業は平日、午前11時半~午後1時半。