墨で描かれた自然美を堪能する来場者=金沢市の石川県立美術館

墨で描かれた自然美を堪能する来場者=金沢市の石川県立美術館

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濃淡と余白の美堪能 北國水墨画展が石川県立美術館で開幕

北國新聞(2022年3月5日)

 第30回北國水墨画展(北國新聞社、石川県水墨画連盟、北國新聞文化センター主催)は4日、金沢市の石川県立美術館で開幕し、来場者は墨の濃淡と余白の美が織りなす98点をじっくりと堪能した。

 水墨画の愛好者が会派を超えて集う展覧会で、開催は3年ぶりとなる。一般公募の部で入選した66点と、審査員、出品委嘱の32点が披露され、蓄えた創造力を発揮した秀作が来場者を出迎えた。

 会員奨励賞を射止めた長尾幾昊(いっこう)さん(白山市)の「月光」は、月に照らされる岩峰を大胆に描いた筆致が光り、一般公募の部・最高賞の北國新聞社社長賞に選ばれた戸谷風和さん(金沢市)の「滝の鼓動」と共に、大自然の趣を伝えた。

 地元の寺社仏閣や町並み、名所を描いた意欲作、猫や童子などを愛らしく描いた心和む作品もあり、来場者はモノクロームで描かれた叙情の世界に心を遊ばせた。

 会期は8日まで。感染症対策のため作品解説は行わない。入場料は500円。

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