書架に本が並べられた館内を見学するツアー参加者=金沢市小立野2丁目の新石川県立図書館

書架に本が並べられた館内を見学するツアー参加者=金沢市小立野2丁目の新石川県立図書館

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胸膨らむ知の殿堂 新石川県立図書館で竣工式、見学ツアー開催

北國新聞(2022年3月6日)

 7月16日に金大工学部跡地(金沢市小立野2丁目)で開館する新石川県立図書館で5日、竣工(しゅんこう)式が行われ、関係者は全国トップクラスの規模を誇る「知の殿堂」の完成を祝い、オープンへ胸を膨らませた。

 昨年に続き2回目となる見学ツアーと体験会も開かれ、約330人が書架や館内各所にある計500カ所の多彩な閲覧席を見て回った。体験会では児童書を置く「こどもエリア」で子どもらが自由に本を手に取り、アスレチック遊具のように上って遊べる設備を楽しんだ。

 ツアーに参加した遠藤詩乃さん(金沢市諸江町小4年)は、館内のさまざまないすが印象に残ったとし「上からつり下げられたいすに座ってみたい」と、開館を心待ちにした。

 竣工式では谷本正憲知事が「図書はもとより、人や情報など新たな出合いがある図書館。期待や機運をさらに高めていきたい」と式辞を述べ、石田忠夫県議会議長、県町長会長の矢田富郎津幡町長が祝辞を贈った。建物前では銘板石の除幕も行われた。

 新しい図書館カードのデザインが発表された。パネルを折り重ねた館の外観を加賀五彩で彩った図柄で、今後、事前登録会を開催する。

 新図書館は地上4階、地下1階で、延べ床面積は2万2千平方メートル。外観はパネルとガラスを折り重ね、内部は高さ15メートルの吹き抜けを囲むように書架を配置した。開架図書は旧図書館の3倍となる30万冊となる。

 谷本知事は、新図書館の愛称「百万石ビブリオバウム」に批判があったことについて「長い目で見ていくのも大事と思う。建物をまずはご覧いただき、判断してほしい」と述べた。記者団の取材に答えた。

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