小浜線をPRするイメージ動画「私たちの小浜線」のワンシーン

小浜線をPRするイメージ動画「私たちの小浜線」のワンシーン

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JR小浜線の心温まる動画 福井県、飾らない高校生の声でPR

福井新聞(2022年3月9日)

 「私は小浜線が嫌いだ。でもいいところもたくさんある」。JR小浜線の活性化に向け、利用者である高校生の生の声を反映したPR動画2本が完成し、3月8日公開された。このうち1本は高校生から見たマイナスイメージを隠さず表現しつつ、実体験を基にした心温まるストーリーに仕立て、小浜線ならではの魅力が伝わる内容となっている。

 小浜線は新型コロナウイルス禍や少子高齢化により利用者が減り、昨秋、約2割減便された。そこで県は、小浜線を利用している高校生の声やアイデアを吸い上げるワークショップを昨年10月から開き、動画制作を進めてきた。

 イメージ動画「私たちの小浜線」(3分16秒)は、小浜、美浜、敦賀駅や車内で2月にロケを行い撮影した。主人公は憂うつそうに車窓を眺める女子高生。「私は小浜線が嫌いだ」という印象的な一言から始まり、古さや田舎っぽさなど嫌いな理由を語り、ワークショップで分かった高校生の感想を代弁している。続いて運転士が足が不自由な女性を助ける場面があり、それを眺めていた主人公は優しい笑顔を浮かべ動画は後半へ。

 「そんな小浜線だけど、いいところもたくさんある」。フレンドリーな運転士、電車内の雰囲気の温かさ、眺めがすてきな車窓-。一転して小浜線の魅力を挙げ、「いいところ、もっとたくさんの人に知ってほしい」と訴える。一面の雪景色や青い海、夕焼けなど随所に登場する風景も印象的だ。

 もう1本の動画はドキュメンタリーで、タイトルは「通学する高校生たちの想(おも)いを乗せて~」(9分5秒)。ワークショップに参加し小浜線と向き合う高校生のインタビューなどをまとめている。どちらも動画投稿サイト「ユーチューブ」のチャンネル「福井県嶺南振興局」で閲覧できる。同局は「飾らずそのままの小浜線を動画にした。普段は車を利用し関心の薄い人にも、小浜線の存続、活用について考えてもらうきっかけになれば」としている。

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