飲食店などを経営する新潟県長岡市のSUZUグループ(堀金1)は、酒造会社吉乃川(摂田屋4)の酒かすを使ったクリーム「ヴィーガンカスタード」を開発し、グループ8店舗とオンラインで販売している。動物性食品や大豆以外のアレルギー原因物質を使わず、これらを避ける人たちも楽しめるようにした。発酵・醸造文化が息づく摂田屋地域もPRしたい考えだ。
同グループはこれまでも摂田屋の醸造蔵と商品を共同開発しており、カスタードは第4弾となる。
酒かすを使ったクリームにするため、砂糖の種類や加熱方法について試行錯誤を重ねた。ミネラルを多く含んだ砂糖「古式原糖」と豆乳を合わせ、動物性食品を使わない手法を実現。同食品を避けるビーガンの人も含め、幅広い層に向けた商品とした。
パンに塗ってそのまま食べたり、豆乳に溶かして飲み物にしたりと、さまざまな味わい方ができる。オーナーシェフの鈴木将さん(42)は「食べると酒かすのうま味と濃厚さが広がる。発酵食品や摂田屋の魅力を感じながら食べてほしい」と話した。
1個100グラムで580円。140個限定で販売する。問い合わせはSUZU365、0258(24)8677。