福井県丹南地域の伝統工芸や地場産業の工房を開放し、職人の技や商品に触れてもらう体験型マーケット「ＲＥＮＥＷ（リニュー）」が３月１１日、鯖江市、越前市、越前町で開幕する。メイン会場の鯖江市うるしの里会館ではものづくりや食、教育、福祉、防災など幅広い分野で地域を盛り上げる全国の団体による博覧会「まち／ひと／しごと」も開かれる。１３日まで。

　県の新型コロナウイルス感染拡大特別警報が発令されている中での開催。来場者にワクチン２回接種済みを証明できるものや、陰性通知書を持参してもらうなど対策に万全を期す。マスクをしていない人や、まん延防止等重点措置の適用地域からの来場は受け付けない。受け付けは密集回避のため各企業、工房で行う。

　漆器、和紙、打刃物、陶芸、眼鏡、箪笥（たんす）、繊維を中心に８０を超す企業、工房が参加する。普段は出入りできない工房を見学し、作り手の思いを感じながら商品を購入できる。期間中、デザインや観光などをテーマにしたトークイベントも計８回行う。

　昨秋の開催予定だったが、コロナ禍で延期を余儀なくされた。実行委員長は「県や各市町とも協議して開催を決めた。応援してくれる皆さんに感謝し、より強い思いを持って来場者を迎えたい」と話している。