エネルギーの地産地消など脱炭素化を進める「ゼロカーボンパーク」に国立公園で初めて指定された松本市乗鞍高原で12日、持続可能性に配慮した高原の楽しみ方をPRするイベントがあった。
昨年3月の指定から1年になるのを機に、環境省中部山岳国立公園管理事務所が主催。家族連れらが、森林整備で伐採した木で火をおこし、ホットサンドを作ったり、電気を使わず雪で冷やしてアイスクリームを作ったり。地元産のシラカバでコースターを作る体験コーナーや、シラカバ材で組み立てた展示ブースの紹介などもあった。
マイボトルを持参した人には同高原で焙煎(ばいせん)したコーヒーが振る舞われた。松本市の会社員日野菜美さん(26)は「これからはレジャーも脱炭素を考えないと。プラスチック製品をなるべく使わないなど、自分もできることから取り組みたい」と話していた。
イベントに合わせ、同事務所と五つの企業・団体が、国立公園の魅力発信や環境保全、利用促進で協力するパートナーシップを結んだ。