文化庁が本年度創設した食の認定制度で、世代を超えて継承すべき食文化「100年フード」に福井県越前市のご当地グルメのボルガライス、食に関する情報発信に取り組む「食文化ミュージアム」に同市真柄町の施設「越前そばの里」が選ばれた。ボルガライスと越前おろしそばは越前市三大グルメにも挙げられ、関係者は北陸新幹線県内延伸に向けて「福井の食文化の素晴らしさの発信につなげたい」としている。
「100年フード」は地域に根付く食文化が対象で、全国で131件、県内では8件が選ばれた。ボルガライスは、昭和以降に生まれて今後100年の継承を目指す「未来」部門で認定を受けた。
「越前そばの里」はそば打ち体験や工場見学、土産販売の施設で、武生製麺が運営。「食文化ミュージアム」に選ばれた全国70件、県内2件のうちの一つに入った。
日本ボルガラー協会代表のボルガチョフこと波多野さんは「地元のソウルフードとしてさらに根付かせ、今後もPRしていきたい」と認定を歓迎。来年30周年となる越前そばの里の三宅営業部係長は「越前そばのテーマパークとして、新たな企画も考えていきたい」と意欲を見せている。
越前そばの里では、認定記念のキャンペーンを実施。そばかりんとうとボルガライス味あられを先着100人に配布するほか、ボルガライスの100円割引サービスを21日まで行っている。