兼六園で15日、冬の間に雪から樹木を守っていた雪づりを取り外す作業が始まった。庭師14人が手際良く縄をほどき、名園の春の装いへ準備を進めた。
庭師は七福神山から作業を始め、高さ約10メートルの松に放射状に張り巡らせた縄を切った。作業は22日までで、最終日は園内随一の枝ぶりを誇る「唐崎松(からさきのまつ)」「玩月松(がんげつのまつ)」の雪づりを取り外す。
県金沢城・兼六園管理事務所によると、今季は約800カ所で雪づりを施したが、雪の被害はなかった。
庭師の志々目均さん(54)は「被害がなくひと安心。これから咲く桜を多くの人に見に来てほしい」と話した。