自分たちで育てた無農薬米でオリジナルスイーツを企画した三国南小の児童=3月16日、福井県坂井市役所

自分たちで育てた無農薬米でオリジナルスイーツを企画した三国南小の児童=3月16日、福井県坂井市役所

福井県 あわら・坂井 特産 スイーツ

児童が考案、坂井市三国の魅力を表現した羽二重もち4種販売

福井新聞(2022年3月17日)

 福井県坂井市三国南小の児童が3月16日、地元和菓子店と共同企画した無農薬のもち米を使ったオリジナルスイーツを市役所で販売した。大好きな三国の魅力を表現した4種類の羽二重もちを完成させ、ネーミングや包装デザインも子どもたちで考えた。

 同校は三国木部まちづくり協議会の支援で毎年米作りに取り組んでいる。収穫感謝祭で住民らに振る舞ってきたが、新型コロナ禍でここ2年は感謝祭が中止になった。5年生29人は収穫した米をどうするか考え、学校近くの和菓子店「いまで涛花堂」の協力を得てお菓子づくりを計画した。

 お菓子づくりは、NPO法人「まちづくりカレッジSakai」が学校と連携して実施した「まちづくりスクール」の一環。同協議会や丸岡高地域協働部などの協力で、素材や色形、食感、販売方法などアイデアを出し合った。

 涛花堂が試作品をつくり、児童が投票で選定した。東尋坊近海のもみワカメを練り込んだ「南小わかめもち」(5個入り500円)と、カラフルな色彩の「花火」、学校の桜の焼き印を押したあん入りの「桜」、クルミ入りこしあんを包み岩場をイメージしてココアパウダーをまぶした「東尋坊」の4種を入れた「三国を『ぎゅっ』とつめました!」(千円)を商品化した。

 この日、児童たちは市職員に「三国の良さをお菓子にしました」と声をかけながら販売した。坂本憲男市長にプレゼンした6人は「箱のイラストも描きました。全部おいしいです」とPR。市長は「軟らかく、見た目もかわいい」と頑張りを褒めた。用意した250パックは完売。児童は「大変だったけど楽しい思い出です」と笑顔を見せた。

 涛花堂で3月末から4月末まで、土日限定で販売する予定。

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