東御市の旧北国街道海野宿で19日、春の夜を彩る竹灯籠の点灯が始まる。江戸時代の宿場町の雰囲気を残す旧街道の歩道沿いを温かな光で照らし、観光客らに楽しんでもらう。
竹灯籠は365本用意。市内で切り出した竹にドリルで穴を開け、模様を施した。中に入れた発光ダイオード(LED)をともす。
1、2月には制作のワークショップ(体験型講習会)を開いた。海野宿にある市の施設「うんのわ」で活動する市の地域おこし協力隊員、長島巧実さん(27)が指導。海野宿を再訪するきっかけに―と名前などを入れてもらった。長島さんによると、その後も訪れて竹灯籠作りに協力した人もいる。「一つ一つが個性的。夜の海野宿をぜひ楽しんでほしい」としている。
4月中旬まで予定する。地域では国道からのアクセス道路に当たる海野宿橋を含む市道が2019年の台風19号で被災。工事を終え、今月1日に開通した。4月10日には復旧を祝う「春らんまん祭り」が海野宿で開かれる。