別所温泉に訪れる観光客の玄関口である別所温泉駅

別所温泉に訪れる観光客の玄関口である別所温泉駅

長野県 上田・小諸 鉄道

はかま姿のおもてなし継続へ 別所温泉駅で地元学生ら

信濃毎日新聞(2022年3月23日)

 上田電鉄(上田市)は4月1日から、別所線の別所温泉駅(同)に「観光駅長」を置く。別所温泉観光協会の雇う観光駅長がはかま姿で対応してきたが、2019年の台風19号災害や新型コロナウイルス感染拡大による減収を理由に今月末で終了。駅の名物を残すため、週末などに地元学生がはかま姿で勤務する。窓口で切符の取り扱い業務はしない。

 平日は社員1人、土日曜と祝日は上田女子短大(同)の学生アルバイトが2人ずつ駅舎に立つ。主な業務は電車の出迎えや見送り、旅客案内、グッズ販売だ。

 4人採用された学生が勤務するのは4月3日から。同短大1年の内河楓花(ふうか)さん(19)は「観光客が駅に着いた時から楽しめる雰囲気をつくっていきたい」と心を躍らせる。新型コロナの感染状況に応じて学生が出勤できない場合は社員が交代する予定。

 国枝聡(さとし)常務は、おもてなしの姿勢を続けたい―との思いで判断したと説明。当面続けるといい「別所温泉の繁栄を手助けする責任がある。はかま姿を続ける最大限の努力をしていく」とする。

 4月以降は、窓口で定期券や回数券などを購入できなくなる。降車時は車両内の運賃箱に切符や運賃を入れる。定期券は同30日までを「移行期間」として平日のみ販売。自動券売機は引き続き利用できる。

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