新潟県上越市に春の訪れを告げる「第97回高田城址(じょうし)公園観桜会」が3月26日、開幕する。広場などでの飲食はアルコールを除き、少人数に限って解禁。初日の午後6時半には、ライトアップの点灯式と花火の打ち上げを行う。日本気象協会によると、桜の開花は4月4日と予想されている。
今年の観桜会は近年の開花の早まりを受け、観桜会史上最も早い3月中の開幕となる。会期は4月10日まで。
露店は上越地域の業者に限定し、40店ほどが並ぶ。昨年は公園内の飲食を禁止していたが、今年は4人以内で短時間、間隔を確保することを条件に許可する。
高田城址公園の桜は昨年、豪雪に見舞われたものの、冬全体では暖冬だった影響で、観測史上2番目に早い3月29日に開花が宣言された。
今冬は気温が低く、24日現在、早咲きの桜は色付いているが、大半はまだつぼみの状態だ。
園内では、露店の設置やぼんぼりの調整など、来場者を受け入れる準備が大詰めを迎えている。
犬の散歩をしていた上越市板倉区の女性(48)は「開幕に咲かなそうなのは寂しいけれど、4月から長く楽しめる。また見に来たい」と枝を見上げた。