立山町上末に越中瀬戸焼「千寿窯」を構える吉野香岳さんの個展が富山大和5階コミュニティギャラリーで開かれ、花器や皿など60点を紹介している。29日まで。
吉野さんは京都精華大などで陶芸を学び、2010年に3代目香岳を襲名した。
会場にはたたら作りの「縞角瓶」やアジサイの葉を見ながら制作したという「一葉鉢」など多彩な作品が並ぶ。「二彩花器」は2色の釉薬(ゆうやく)が混ざり合い、見る角度によってさまざまな表情が楽しめる。
花器には富山市の華道家、藤木卓さんが春の花を生けた。北日本新聞社後援。