富山市下熊野の英語講師、安井京子さん(63)は4月、自宅の隣に私設図書館を開く。亡くなった母親が使っていた家を活用。英語の絵本や小説など約3500冊をそろえる。安井さんは「英語に興味のある人が気軽に交流できる場所になればうれしい」と話している。
安井さんは、富山市今泉西部町のとやま健康生きがいセンターで、英語多読講座を主宰している。多読の魅力は、楽しく学べることという。やさしいレベルの英語の本をたくさん読むことで、英語力が身に付く。
18年ほどかけて私費で集めてきた本は5600冊を超える。英語の本を通して人と交流することが好きだったことから、蔵書の一部と空き家の活用を兼ね、無料で貸し出せる場をつくろうと、図書館開設を思い立った。
昨年10月からプレオープンしており、英語多読講座の元受講生が利用している。1階の書棚には、絵本や児童書、小説などさまざまな英語レベルの人が読める本を置き、一角には閲覧用スペースがある。名称は「英語図書館Goodie」。「良い読み物、良い読書」の意味を込めた。
本格的に運営する4月以降は隔週で火、水、土曜に開館予定。多読の説明会を開くことなども考えている。安井さんは「英語を楽しく学ぶことに興味のある人は、ここで本に触れてもらいたい」と呼び掛けている。
利用希望者は、維持協力費として年間3千円が必要。問い合わせは、安井さんの電子メールアドレスchatclub97@yahoo.co.jp