魚津市の天神地域振興会は27日、地元の東山円筒分水槽を清掃し、1年間でたまった砂を排出した。一般見学会もあり、参加者が分水槽の役割について理解を深めた。
片貝川右岸にある分水槽は、三つの用水に水を分配するために造られた農業用水利施設。2020年に国の登録有形文化財に指定され、田園と調和した風景が人気を集めている。
排砂作業は分水槽の機能維持とポンプの操作訓練を兼ね、振興会が毎年春に行っている。この日は、会員やボランティアら約20人が水を抜いた分水槽内に入った。ポンプでくみ上げた水をホースで流しながら、底に堆積した砂や木くずなどの山をスコップなどで取り除いた。
見学会では、市民ガイド「うおづ水守」のメンバーが内部構造などを解説した。