雪の斜面を駆け上がる出場者=白山市の白山一里野温泉スキー場

雪の斜面を駆け上がる出場者=白山市の白山一里野温泉スキー場

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斜面疾走、白山熱く 欧州発祥「スカイスノー」80人、初の公式レース

北國新聞(2022年3月28日)

  ●継続開催を検討 一里野盛り上げ

 白山市の白山一里野温泉スキー場で26、27日、欧州発祥のスポーツ「スカイランニング」の雪上種目「スカイスノー」の公式レース(北國新聞社後援)が初めて行われた。全国から延べ約80人が出場し、高低差620~500メートルの急峻なコースを駆け上り、タイムを競った。一里野の地域資源を生かしたスポーツ大会で、誘致した地元有志は継続開催を検討し、県内での競技人口の拡大や白山麓の活性化に期待を込めた。

 スカイランニングは「空に向かって駆け上るスポーツ」とも言われ、山岳や高層ビルなど、高低差のあるコースで頂点を目指す。雪上を走る「スカイスノー」のほか、距離50~99キロで高低差3200メートル以上の「スカイウルトラ」、マウンテンバイクなどの乗り物で競う「スカイバイク」など複数の種目がある。

 日本スカイランニング協会(JSA)の公認リーダー平木一巳さん(44)=金沢市=によると、雪上を走る競技では、ゲレンデが整備されたスキー場がコースとして適している。夏山の時期でも競技ができることから、地元有志が一里野に人を呼び込む手だてとして活用できると考えて実行委員会を設立し、公式レースを誘致した。

 レースは「スカイスノー日本シリーズ戦白山一里野」と銘打ち、JSAが実施する日本シリーズの第4、5戦目として行われた。初日は高低差500メートル、3キロのコースを走る「バーティカル」に34人が出場。2日目は高低差620メートル、アップダウンを含んだ8・7キロのコースの「クラシック」に45人が挑んだ。

 平木さんは「国内でも一里野のように広大なコースはなく、競技者にとっても魅力的。夏山シーズンの開催も目指し、地元の人の協力も得て盛り上げていきたい」と話した。

 ◇バーティカル▽男子 (1)小幡利春(新潟)(2)高村純太(同)(3)宮川朋史(福井)▽女子 (1)小幡莉子(新潟)(2)杉原陽色(石川)(3)阿部智恵子(福井)

 ◇クラシック▽男子 (1)小幡利(2)宮川(3)折原亮二(石川)▽女子 (1)小幡莉(2)杉原(3)石原菜美(石川)

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