明覚上人にちなんで「あいうえお」の文字が記されたベンチ=加賀市山代温泉

明覚上人にちなんで「あいうえお」の文字が記されたベンチ=加賀市山代温泉

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あいうえおベンチ、新たな名所に 「五十音図発祥の地」石川・山代温泉

北國新聞(2022年3月29日)

  ●福祉事業所が制作

 五十音図の基礎をつくった石川県加賀市山代温泉ゆかりの明覚(みょうかく)上人を誘客や地域振興に活用しようと、同温泉観光協会は28日までに、「あいうえお」の文字が記された木製ベンチを温泉通り商店街に設置した。同協会から制作依頼を受けた県内の福祉事業所が手掛けた。観光客らがベンチに腰掛けて記念撮影する姿も見られ、関係者は「五十音図 発祥の地」の新たな名所にしたいと意気込んでいる。

 ベンチは幅220センチ、奥行き40センチの4人掛けで、能登ヒバを木材に採用した。側面に「あいうえお」の文字があしらわれ、人目を引くデザインとなっている。白山市の障害福祉サービス事業所「生きがいワークス白山」の施設利用者4人が約1カ月かけて仕上げた。

 温泉通り商店街のまちなか案内所「いっぷくや」とeスポーツカフェ「アデリー」の前に各1基配置した。ベンチを撮影する観光客や住民もいるという。

 ベンチの制作は、同協会が2016年から取り組む誘客事業「あいうえおの郷(さと) にほんご文化の森プロジェクト」の一環となる。明覚上人にちなんだ「今年のにほんごコンテスト」(北國新聞社後援)をはじめ、PR動画の作成など地域を挙げて「五十音図 発祥の地」をアピールしている。

 同協会は今後、ベンチにホームページにアクセスできるQRコードを取り付け、情報発信にも活用する。同協会の大橋定行さん(37)は「観光客や住民がベンチを見て山代らしさを感じ、明覚上人を多くの人に知ってもらえたらうれしい」と話した。

 ★五十音図(ごじゅうおんず) 五十音を縦5字、横10字ずつ配列した表。平安末期の1093年ごろ、山代温泉の薬王院温泉寺で初代住職を務めた明覚上人が原型となる「反音作法」という本を著し、五十音図の創始者の一人とされる。

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