雑木を処理する史跡愛護会メンバー

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戦国期の古道復活 小矢部の北蟹谷史跡愛護会、散策コースお勧め

北日本新聞(2022年3月30日)

 小矢部市の北蟹谷史跡愛護会が29日、石川県境の内山峠から梨の木平山まで、古道1キロ区間を復活させた。戦国期以降、近くの城や集落の往来に使われたが、明治期以降は利用されなくなった。周辺の古道とつなぎ合わせることで約10キロの歴史散策コースになるとし、魅力をアピールしていきたい考えだ。

 この古道は、戦国期に南側の松根城と北東の一乗寺城を結ぶ連絡路として使われた。その後、県境集落の往来にも利用されたが、明治期以降は道路整備に伴い、やぶになっていった。

 一帯の史跡保全を進める同会は昨年3月から、古道の雑木やササを刈り取るなど整備してきた。29日にメンバー7人が仕上げ作業をした。

 倶利伽羅峠を出発し、文化庁の「歴史の道百選」に選ばれた古道の田近越(たぢかごえ)に入った後、梨の木平山や松根城跡などを通過し、内山町内に至るまで約10キロの散策・トレイルコースとしてつながる。水口久太郎会長(82)は「森林浴も楽しみながらぜひ散策してほしい」と話している。

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