例年5月に松本市内で工芸品などを展示販売する「工芸の五月」が、今年も4月29日に開幕する。新型コロナの影響で2年連続中止となったメインの「クラフトフェアまつもと」は5月28、29日の日程で開催。感染対策で来場を控える人にも、工芸にあふれる松本の街を感じてもらおうと動画などを通じ、通年で作家や工芸品の魅力を発信する企画も始める。
NPO法人松本クラフト推進協会や市などの実行委員会が主催。5月31日まで、市内約40会場で企画展や参加型講座を開く。初日は、恒例企画「はぐくむ工芸子ども椅子展」を市美術館で、5月13、14日には陶磁器などの酒器と日本酒を楽しめる人気企画「ほろ酔い工芸」を開催。クラフトフェアまつもとには県内外の作家210組を招く。
動画には作家のインタビューや企画展の紹介を収録し、動画投稿サイト「ユーチューブ」で配信する。市内の工芸や建築について紹介するオフィシャルブック(税込み500円)も実行委公式ホームページなどで発売する。
子ども椅子展は6月に塩尻市で開く他、7月に福岡市で出張展示する。事務局の北原沙知子さん(39)は「遠方にいても、街を訪れても楽しめる工夫を重ねたい」と話している。