販売が始まった柴垣漁港で水揚げされたカレイの一夜干し=羽咋市の道の駅「のと千里浜」

販売が始まった柴垣漁港で水揚げされたカレイの一夜干し=羽咋市の道の駅「のと千里浜」

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柴垣産の干物を特産化 羽咋・石川県漁協支所

北國新聞(2022年3月31日)

  ●魚価安、燃料高騰で苦境の漁師、収入増へ

 羽咋市の県漁協柴垣支所が30日までに、柴垣漁港で水揚げした魚の一夜干しの特産化に乗りだした。手始めに3種類のカレイを、4月中旬までの期間限定で、道の駅「のと千里浜」で販売している。昨年の乾燥ワカメに続く第2弾の水産加工品となり、同支所は贈答用として定着させ、コロナ下で続く魚価安や燃料高騰で苦境に立つ漁師の収入増につなげる。

  ●道の駅で販売

 道の駅で販売が始まったのはアカガレイ、ソウハチカレイ、ナメタカレイの一夜干し。柴垣支所は2020年に設けた乾燥室を利用し、底引き網漁で取れたばかりのカレイを一夜干しにしている。道の駅では真空加工後、冷凍して店頭に並べている。

 道の駅では18年11月から、水揚げされた鮮魚を地元で味わってもらおうと、値頃感のある価格で店頭販売する「土曜市」が開かれていた。市民や観光客から人気を集めていたが、仕入れや販売を担ってきた関係者が退職し、昨年1月から開かれていない。

 支所によると、柴垣漁港で水揚げされた魚介類の大半は氷見や金沢に運ばれ、地元産を扱っているのは市内では一部の店舗のみ。加工品の開発は市民に地元産の味を提供するとともに、贈答用としてブランド化を図り、漁師の新たな収入源にする狙いがある。

 道の駅によると、13日の販売開始から贈答用に購入する人が目立つという。支所はカレイ以外の干物の商品化も検討していく考えで、西久子主任は「すぐに一夜干しにするので味が落ちない。柴垣漁港の魚を多くの人に味わってほしい」と話した。

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