●新幹線の県内全線開業見据え、金沢市が23年度以降に
金沢市は、金沢駅東広場のもてなしドームの照明灯全4099個をLED(発光ダイオード)化する。2023年度以降に2、3年かけて現在の蛍光灯などから切り替え、電力消費量と環境負荷の低減につなげる。24年春の北陸新幹線県内全線開業やコロナ後の観光需要回復を見据え、県都の玄関口の明かりを一新して環境にやさしい都市をアピールする。
市によると、もてなしドームの照明は、地上部分の植樹帯やタクシー、バス待合場所などに425個、地下の広場や通路などに3674個が設置されている。
LEDは寿命が長いほか、少ない消費電力で明るさを確保できることから、切り替えを決めた。水銀や鉛などの環境負荷物質を含まないメリットもあるという。
市では17年度にもてなしドームの設備機器の総合調査を実施し、金沢の玄関口としての機能維持・向上を図るため順次、更新してきた。LED照明への切り替えには総額7500万円程度を見込んでおり、年度ごとの詳細な費用は今後、精査していく。
市道路管理課の担当者は「長く安定して照らせるLEDの利点を生かし、環境に配慮した明かりで市民や観光客の皆さんをお迎えしたい」と話した。
●噴水ポンプなど 今年度に更新
市は今年度、金沢駅東広場の雨水濾過(ろか)ポンプや噴水のポンプ、自動火災報知設備などを更新する。費用は計8100万円を見込む。