デジタル版と紙版の蜃気楼証明書を紹介する佐藤学芸員

デジタル版と紙版の蜃気楼証明書を紹介する佐藤学芸員

富山県 黒部・宇奈月・新川 アウトドア・レジャー

蜃気楼証明デジタル版発行 魚津埋没林博物館

北日本新聞(2022年4月1日)

 魚津埋没林博物館(魚津市釈迦堂)は、春型(上位)蜃気楼(しんきろう)を見た人に発行する証明書のデジタル版を今シーズンから導入した。新型コロナの感染対策を取りながら観測してもらうのが狙い。密集を避けるため休止していた紙版証明書の発行や観測メールの配信も2年ぶりに再開し、コロナ前の形に徐々に近づけながら海の神秘に親しんでもらう。

 証明書は市観光協会が30年以上前から発行し、魚津埋没林博物館受付で渡している。「君はいま蜃気楼を見た まさに慶事というべきであろう」などの言葉を添えながら観測を証明し、思い出の品として親しまれている。

 デジタル版は同館ホームページで発行。同館が出現を確認した日には「観測しました」と記した発行フォーム画面が現れる。観測者は蜃気楼の写真をアップし、スクリーンショット(画面保存)で証明書を手に入れる。紙版と異なり、写真や氏名を入れられる。

 同館ライブカメラの映像から取った画像も対象にしている。今シーズンの2回の出現では県外からデジタル版を入手した人がおり、観測の広がりにも期待がかかる。

 コロナ対策の浸透を踏まえ、紙版も従来同様の形で発行。春型蜃気楼の出現を伝えるメール「しんきろう通信」の配信や、発生規模がCランク以上なら防災無線、Bランク以上の場合は花火で市が行う通知も2年ぶりに再開する。

 同館の佐藤真樹学芸員は「蜃気楼を楽しむ機運が再び高まればいい」と期待を寄せた。

えきねっと びゅう国内ツアー

黒部・宇奈月・新川 ニュース

黒部・宇奈月・新川
イベント

黒部・宇奈月・新川
スポット