「富山湾の宝石」と呼ばれるシロエビの今季の初水揚げが2日、射水市八幡町の新湊漁港であった。初日は、昨年を上回る2015キロで例年並み。透き通った淡いピンク色の初物が次々と運ばれ、春の風物詩に浜が活気づいた。
漁は1日に解禁されたが、同日は強風で出漁を見合わせたため、2日が初日となった。
新湊漁協に所属する小型底引き網漁船4隻が早朝に漁港を出発。沖合3キロ、水深約200~300メートルの漁場で操業し、それぞれ2度ずつ水揚げした。
この日は、体長7~8センチの大ぶりのものが多かった。例年並みの浜値で競り落とされ、県内の料理店やスーパーなどに出荷された。
松宝丸の松本隆司船主(50)は「初日からまとまった量が揚がり幸先がいい。新湊に来てもらい、鮮度のいいシロエビを堪能してほしい」と話した。漁の最盛期は6~8月で、11月末まで続く。