石川県七尾市石崎町と能登島をつなぐ能登島大橋は3日、架橋から40周年を迎えた。記念イベントでは橋を歩いて渡る島民を地元漁師が漁船パレードで祝福し、生活の利便性や地域経済を飛躍的に向上させた大橋の節目を祝った。
島民約100人が石崎町側に向かって全長1050メートルの橋を歩いた。行列が橋中央部にさしかかると、鰀目(えのめ)漁港から出た船6隻が海上に弧を描き、橋の上と下から互いに「ありがとう」「おめでとう」と手を振った。
能登島大橋ロードパークで行われた式典では、島民有志でつくる記念事業実行委員会の坂本一之委員長(38)が「能登島の未来は今を生きる私たちにかかっている」と決意を示した。茶谷義隆市長らが祝辞を述べた。
能登島大橋は1982(昭和57)年に有料道路として開通。98年に無料化された。