富山県氷見市粟原地区特産のタケノコの出荷が3日、地元の集荷場で始まった。今年は収穫量の多い「表年」に当たるが、冷え込みの影響でまだ小ぶりなものが多い。みずみずしく、出来は上々という。
同地区のタケノコは粘土質の土壌に生えており、あくと苦みの少なさが特長。粟原たけのこ出荷組合(矢崎博組合長)の17戸が掘り出している。
この日は、12戸が掘りたてを大きさごとに箱詰めした。全体的に小さいが、長さ約30センチのものもあった。初日としては昨年より約150キロ少ない396キロを丸果高岡青果市場に出荷した。
4月下旬から5月初旬がピークで、昨年より1・3トン多い8トンの出荷を目指す。矢崎組合長は「10日ごろから大きなものが掘れそうだ。粟原のタケノコの味は全国的に評価が高く、それに恥じないものを出荷していきたい」と話した。