「ペカン・エ・ミソ」を手にする小嶋さん

「ペカン・エ・ミソ」を手にする小嶋さん

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ピーカンナッツのパン、復興支援に 高岡の小嶋さん、レシピコンテスト優勝

北日本新聞(2022年4月8日)

 高岡市守山町のパン店「ブーランジェリー グラン オム」のオーナーシェフ、小嶋慎一郎さん(43)が、第2回全国ピーカンナッツレシピコンテストで優勝した。北米原産のピーカンナッツを利用したみそを練り込んだパン「ペカン・エ・ミソ」を考案。レシピは、東日本大震災からの復興に向けピーカンナッツの生産に取り組む岩手県陸前高田市で活用される。

 コンテストは、ピーカンナッツの特産化を目指す陸前高田市と東京大、菓子メーカーのサロンドロワイヤル(大阪)が産官学共同で進めるプロジェクトの一環。クルミに似たピーカンナッツは、渋みがないすっきりした味で、抗酸化作用が高いとされる。

 3部門に計213点の応募があった。プロの部には21点が寄せられ、小嶋さんは書類審査を経て、東京で6人で行われた決勝に出場した。熟成させたピーカンナッツのみそに信州みそをブレンドし、生地に練り込んだ。ローストしたピーカンナッツも混ぜ込み、丸形に焼き上げた。

 ホテルオークラ京都取締役総料理長の善養寺明さんらが審査し、独創的で手の込んだ製法が評価を受けた。陸前高田市にはピーカンナッツの産業振興施設ができる予定で、レシピは料理教室などでの活用が検討されている。

 小嶋さんは今後、自分の店で販売する。「ピーカンナッツを食べたことがある人は少ないと思う。加工品が普及して復興支援の一つになればいい」と話した。

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