本番前に、シーンの流れを確認する北乃きいさん(右)と森崎ウィンさん=4月8日、福井県小浜市奥田縄

本番前に、シーンの流れを確認する北乃きいさん(右)と森崎ウィンさん=4月8日、福井県小浜市奥田縄

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映画おしょりん オール福井県内ロケ本格化

福井新聞(2022年4月11日)

 明治時代の麻生津村(現福井県福井市)を舞台に、眼鏡産業を根付かせることに尽力した人々を描いた映画「おしょりん」のロケが本格化し、小浜市で4月8日、主要キャストが初めて撮影に臨んだ。木漏れ日が注ぐ山中の川辺で、主演の北乃きいさんと、森崎ウィンさんが着物姿で和気あいあいとした演技を見せた。

 作家の藤岡陽子さんが2016年に発表した同名小説が原作。農閑期に新たな産業を興そうとするも失敗した増永五左衛門が、弟の幸八から眼鏡作りを勧められ、妻のむめと共に地場産業として定着させようと奮闘する姿を描く。

 この日は小浜市奥田縄の川辺などで、北乃さん演じるむめが、森崎さん演じる幸八にお気に入りの場所を案内する序盤のシーンを撮影。水を掛け合う場面では、北乃さんと森崎さんの楽しそうな声が響き、カットがかかるとスタッフからも笑みがこぼれた。撮影の合間には、北乃さんが地元の関係者に福井弁の言い回しを尋ねる姿も見られた。

 北乃さんは「福井の方々にご協力いただき、一緒におしょりんをつくり上げていけることにワクワクしています」とコメント。森崎さんは「実在した人物を演じるので、先人の思いをかみしめて表現していきたい」と意気込みを語った。

 撮影は、国重要文化財の旧谷口家住宅(越前市)や、萩野小旧笈松分校(越前町)など全て県内で行われる。映画は23年秋公開予定。

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