福井県若狭町の熊川宿から若狭駒ケ岳(標高780メートル)につながる散策道「熊川トレイル」のゲートウェイ広場が4月9日、同町熊川にオープンした。キッチンカーなどが出店できるスペースや開放的なテラスを備える。記念セレモニーも開かれ、関係者らが熊川宿周辺のさらなるにぎわい創出を願った。
熊川トレイルは町が整備を進めている若狭トレイル構想の一部。全長約11キロあり本年度中に完成予定。散策を楽しみながら、戦国時代の築城とされる熊川城の遺構などを見ることができる。
熊川トレイルの入り口は、道の駅「若狭熊川宿」から宿内を約600メートル通った地点。広場は道の駅に隣接し、観光客を宿内へ誘導してトレイルの利用者を増やす狙いがある。
広場は約3千平方メートルあり町が整備した。キッチンカー3台が止まれるイベントスペースや芝生広場を備える。約110平方メートルのテラスには最大12人が座れるカウンターデッキもある。隣接する県が整備した駐車場には普通車46台、バイク10台などが止められる。
セレモニーには渡辺英朗町長や県嶺南振興局の小林弥生局長ら約20人が出席し、テープカットでオープンを祝った。渡辺町長は「今後は多くの人に道の駅や広場など熊川地域を訪れてもらい、安心安全に観光を楽しんでほしい」とあいさつしていた。
訪れた人たちは、イベントスペースに並んだ屋台などでホットサンドやコーヒーを購入し、テラスで飲食を楽しんでいた。敦賀市から訪れた男性は「テラスからは遠くまで景色が見渡せて最高。のんびりできるのでまた来たい」と話していた。
今後も広場では、クラフトマーケットなど催しが開かれる予定。