地元の木材がふんだんに使われた「木のひろば」=金沢市玉川こども図書館

地元の木材がふんだんに使われた「木のひろば」=金沢市玉川こども図書館

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地元木材ふんだんに 金沢市玉川こども図書館が17日開館 敷地内のイチョウなど遊具や机に活用

北國新聞(2022年4月15日)

  ●2階に郷土コーナー

 金沢市玉川図書館に隣接して建て替えが進められてきた玉川こども図書館は17日、開館する。内装には市や県産の木材をふんだんに使い、再整備前の敷地内に植えられていたイチョウやメタセコイアが、遊具や机に生まれ変わった。開館後は絵本の読み聞かせ会などのイベントを毎日開催し、遊びを交えながら子どもの本に対する興味を醸成する。

 こども図書館は地上3階、地下1階建ての鉄骨造で、延べ床面積は3187平方メートル。蔵書能力は建て替え前の2倍近い約21万冊となり、情報を検索できるデジタルサイネージや自動貸出機が導入された。

 1階には「木のひろば」を設け、子どもが遊びながら本に触れられるようにした。本を展示するシンボルツリーには、再整備に合わせて伐採したイチョウの木を生かし、天井にも市民に親しまれていたメタセコイアをあしらった。

 幼児~小学校中学年向けの本を並べた2階には、郷土と世界について学べるコーナーを設置した。3階には小学校高学年~中学生を対象とした図書を並べるほか、約120人を収容できる交流スペースを設け、イベント時に利用する。

  ●大樋さんの作品彩り

 旧図書館にあった十代大樋長左衛門(現・陶冶斎)さんの陶壁も新図書館に移された。十一代大樋長左衛門さんが作品を再構成し、36カ国語で書かれた「世界はひとつ」の言葉とともに入口近くの壁を彩った。

 玉川こども図書館の岩﨑友代館長は「子どもの本の専門図書館として、楽しみながら本に触れられる環境をつくっていきたい」と話した。17日は午前11時45分から記念式典を行い、正午に開館する。

 こども図書館の地下駐車場は、図書館利用者以外の駐車を防ぐため有料化する。30分以内は無料とし、それ以上は30分ごとに100円となる。親子連れが滞在しやすいよう、毎日開催する読み聞かせなどのイベントに参加した場合は駐車料金を減免する。

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