住民に町の魅力を再発見してもらおうと、上市町観光協会は冊子「ＲＥ：ＤＩＳＣＯＶＥＲ　ＫＡＭＩＩＣＨＩ（リ・ディスカバー　カミイチ）」を発刊した。日本蘇苔（せんたい）類学会が認定する「日本の貴重なコケの森」に県内で初選定された大岩山日石寺の千巌渓（せんがんけい）や「さっかの寺」として親しまれている眼目山立山寺（がんもくさんりゅうせんじ）での結婚式などを特集している。

　町民が町を訪れた人たちに、観光スポットや楽しく過ごすためのポイントなどを紹介できるように、昨年４月に第１号を発刊した。第２号の今回は、２１年度に取材した新たな内容を盛り込んだ。

　Ａ４判の全８ページで、１万２千部作製した。千巌渓では、富山市科学博物館の坂井奈緒子学芸員が「コケの森」の楽しみ方を語っている。立山寺では、昨年１１月に寺と観光協会が連携して企画した仏前結婚式を取り上げた。葬儀のイメージが強い寺を、祝い事でも利用できるとアピールしている。立山スギの巨木「剱の大王杉」のほか、上市駅のイベント「上市えきなか古本市」の記事も掲載する。

　町観光協会の担当者は「初めて町を訪れる人にも分かりやすくまとめた。ぜひ手にとってほしい」と話している。１５日に町内に全戸配布するほか、上市駅の観光案内所や役場でも手に入る。