須坂市臥竜の百々(どど)川の空に、約100匹のこいのぼりが舞っている。市民有志約20人でつくる実行委が毎年、子どもたちの健やかな成長を願って飾っており、今年は新型コロナ収束の願いも込めた。
百々川は酸性で魚が生息できないことから、有志らが2004年に始めた恒例行事。20日は晴天の下、風に吹かれて泳ぐように揺らめく色とりどりのこいのぼりを、通りかかった人たちが足を止めて眺めていた。
こいのぼりをつるしたひもを支える柱には、「新型コロナウイルスの早期終息を願う」と墨で力強く書いた。例年は飾り付けに地元の子どもたちが参加するが、感染防止のため今年は実行委だけで行った。丸山剛会長(77)は「子どもたちが伸び伸び過ごせるよう、早くコロナが収まることを願っている」と話していた。5月8日まで。