国内最大規模の総合美術展「日展」の巡回展「第8回日展安曇野展」が安曇野市豊科近代美術館で23日に開幕するのを前に、オープニング式典と関係者向けの内覧会が22日、開かれた。日本画、洋画、彫刻、工芸美術、書の5部門の計311点が並ぶ。
東京で昨秋開いた日展の出品作3千点の中から245点を厳選した他、県内作家の66点を集めた。新たな表現に挑んだ絵画や、個性を生かして造形美を追求した立体作品まで日本美術の今を幅広く楽しむことができる。
公益財団法人安曇野文化財団と公益社団法人日展が主催し、安曇野市と市教育委員会、信濃毎日新聞社が共催する。式典には人形作家で日展理事長の奥田小由女(さゆめ)さん、上高井郡小布施町出身の工芸作家で日展理事の春山文典さんらが出席。内覧会では5部門の役員らが見どころを語った。
安曇野文化財団の長崎大幸(ひろゆき)理事長は「めったに見ることができない素晴らしい美術品。一人でも多くの人に間近で見てほしい」と話していた。
5月15日まで無休で午前9時~午後5時。一般千円、大学生600円、高校生以下無料。会期中は県内作家によるギャラリートークも企画している。問い合わせは安曇野市豊科近代美術館(電話0263・73・5638)へ。