魚津水族館(富山県魚津市三ケ)は22日、白っぽいベニズワイガニの展示を始めた。富山湾で発見された珍しいカニで、同館が確認したのは初めて。変色の原因は不明だが、担当飼育員は「海の生き物の不思議さを感じてほしい」とPRする。
白いカニは、甲羅の幅が9・5センチ、重さ300グラム。県水産研究所が今年2月に行った調査の際、富山湾中央部の水深1千メートル付近で捕獲された。3月上旬に同館に持ち込まれ、一般展示に向けてバックヤードで餌付けしてきた。
体が白くなった原因は、突然変異や色素の少なさなどが考えられるが、断定はできないという。木村知晴飼育員は「成長していく過程で脱皮の様子なども観察していきたい」と話した。
同館2階の展示水槽では、朱色に輝く通常のカニと一緒に見られる。