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北國新聞(2022年4月24日)
1月末まで穴水町地域おこし協力隊を務めた東京都小平市出身の臼井章裕さん(46)=同町志ケ浦=は7月、町なかを流れる川や穴水湾をカヤックやサップで巡るマリン事業を始める。観光客や修学旅行生らをターゲットに、波穏やかで透明度が高い能登半島内浦の魅力を伝える。臼井さんは「水上スポーツを起爆剤に誘客し、奥能登の活性化につなげたい」と意気込んでいる。
日本レクリエーショナルカヌー協会シーシニア公認指導員の臼井さんは2019年2月、協力隊の体験プログラム支援員として穴水に着任した。
鹿児島県の種子島や新潟県粟島浦村でシーカヤックのインストラクターや自然体験活動の指導員を務めた経験を生かし、穴水で観光客や住民ら向けにカヤックやサップの体験会を開き、水上観光の魅力を発信してきた。
臼井さんは現在、座ってパドルをこぐカヤックを11艇、立って乗るサップを3艇所有している。7月の開業に向け、カヤックを23艇、サップを6艇にそれぞれ増やすため、新たに艇庫を建築している。
自宅に設ける事務所を拠点に、風光明媚(めいび)な珠洲市の木ノ浦や見附島、能登町の九十九(つくも)湾などへも出張できるようにしようと、カヤックなどを車で運ぶトレーラーも購入する予定だ。