ヤエザクラの花を摘む会員たち

ヤエザクラの花を摘む会員たち

長野県 伊那路 花・紅葉 グルメ

ピンクのヤエザクラ、春の味に 伊那・高遠で花摘み

信濃毎日新聞(2022年4月25日)

 伊那市商工会女性部高遠支部の約20人が24日、ヤエザクラの花の塩漬け「桜志津久(さくらしづく)」を作るために、恒例の花摘みをした。同市高遠町の高遠文化体育館近くなどに植わる4本の木から計約40キロを摘み取った。

 開花の時季に合わせて40年近く続いており、今年は例年より1週間ほど早いという。会員らは脚立を使うなどして濃いピンクの花を摘み、かごやポリ袋に入れていった。北原やすみさん(72)は「作業ができてほっとした。体が動く限り続けたい」と話した。

 桜志津久は、花の水洗いや仮漬け、数日間の陰干しを経て、塩で本漬けして来春に完成させる予定。パック詰めで土産物として販売する。

 新型コロナウイルスの流行前は、高遠城址(じょうし)公園での「さくら祭り」でも湯を注いだ「さくら茶」を振る舞っていた。赤羽佳苗副支部長(53)は「来年は新型コロナが収束し、高遠を訪れる人におもてなしができたらいい」と期待した。

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