魚津市内の海岸で25日、今季14回目の上位(春型)蜃気楼(しんきろう)が観測され、魚津埋没林博物館は5段階(A~E)で示す発生規模を今年初のBランクと格付けた。午後を中心に、黒部や滑川、富山、射水の各方面で風景の変化を肉眼で確認できた。
午前9時ごろDランクが発生し、正午前にCランクに変わった。午後は黒部市方面にワニの口のような形に見える反転が現れるなど変化が鮮明になり、同館が2時40分ごろ、Bランクと発表した。同館の佐藤真樹学芸員は「海風が吹いていた影響で低い空気層が冷やされ、明瞭な蜃気楼につながった」と話した。