新たに開発された高松ぶどうと高松紋平柿のレトルトカレー=JA石川かほく本店

新たに開発された高松ぶどうと高松紋平柿のレトルトカレー=JA石川かほく本店

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「高松ぶどう」「紋平柿」石川県かほく市の特産、カレーに変身 贈答用で年中供給

北國新聞(2022年4月28日)

 かほく市の特産で、1月に特許庁の「地域団体商標」に認証された「高松ぶどう」と、宮中の大嘗祭(だいじょうさい)に供納された「高松紋平柿(もんぺいがき)」をそれぞれ使用したレトルトカレーが開発された。年中供給可能なギフト用の商品として売り込み、同市の誇るブランド農産物の名を全国に発信して需要拡大につなげる。

 JA石川かほくや事業所向け給食弁当を販売する「一膳」(金沢市)、就労支援施設を運営するNPO法人「ふれあい工房たんと」(同)などが開発した。

 高松ぶどうカレーは1袋180グラム当たりにぶどう4分の1房分の果汁が入っており、フルーティな酸味と辛みが特徴。高松紋平柿カレーは干し柿のペースト入りで、口に含むとほのかな甘みが広がる。

 JA石川かほくによると、高松ぶどうは夏、高松紋平柿は秋冬と収穫・販売の期間が短いが、年中販売が可能なカレーを売り出すことで、ブランド名を広めるきっかけとする。包装紙の裏面にはかほく市の地図・観光情報を掲載する。

 カレーの加工には、廉価で競り落とされがちな下位等級品を適正価格で買い取って使用し、農家の収入を下支えする。就労支援施設の仕事を確保することで、農福連携を推進する。

  ●5月3日にイベント

 両カレー1袋ずつと金沢カレーのレトルト2袋の入った4袋1セットを税込み2400円で販売する。5月3日からかほく市のイオンスタイルかほくと、道の駅高松で取り扱い、初日は両会場でPRイベント(北國新聞社後援)を開く。

 JA石川かほくなどは今後取扱店を増やすほか、オンライン販売も検討する。西川一郎組合長は「カレーを通じ、果物としての高松ぶどうと高松紋平柿の魅力を多くの人に広めたい」と話した。

 ★高松ぶどう 1919(大正8)年からかほく市高松地区で栽培している。品種は子どもからお年寄りまで幅広い世代に人気の「デラウェア」で、種なしで食べやすく、甘みと酸味のバランスが良いとされる。

 ★高松紋平柿 宝達山系の山麓で古くから栽培される渋柿。脱渋後の濃厚な甘みと滑らかな歯触りが特長とされる。2019年にプレミアム規格を設定しており、初競りの最高価格は1箱6個入りで10万円。

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