駒ケ根観光協会（駒ケ根市）は２７日、中央アルプス開山式を駒ケ根市赤穂の駒ケ根キャンプセンターで開いた。新型コロナウイルス感染対策で観光や行政関係者らに絞って開催。厳かに神事を行い、約３０人が事故のない山岳観光を祈った。

　千畳敷で行う予定だったが、悪天候でバスとロープウエーが運休したため、場所を変更。同協会の不適切な事務処理が明らかになり、１３日の臨時総会で就任した伊藤祐三会長（駒ケ根市長）は「新しい体制になって迎える初めてのシーズン。過去の事は過去の事として、新しい未来へ踏み出す一歩にしたい」とあいさつした。

　中アでは、７月２２日に檜尾(ひのきお)小屋が増改築を経て新装オープン予定。これまでは無人だったが、今季から７～１０月に管理人が駐在する。空木岳と宝剣岳の間にあり、登山者は縦走に挑戦しやすくなる。伊藤会長は「上級者だけでなく、中級者など広い層の人に利用してもらいたい」と小屋の活用に期待した。