聖地巡礼コースを提供するアプリ「ココニー」の画面=福井県あわら市役所

聖地巡礼コースを提供するアプリ「ココニー」の画面=福井県あわら市役所

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「ちはやふる」の"聖地"あわら市をスマホで巡礼 綾瀬千早らと記念撮影もできるアプリ提供

福井新聞(2022年4月28日)

 聖地巡礼で新たな体験を―。百人一首の競技かるたを題材にした福井県あわら市ゆかりの青春漫画「ちはやふる」の聖地を巡りながら、スマートフォンで主人公と記念撮影や音声が楽しめるサービスが、アプリ「coconey(ココニー)」で提供されている。市は観光客の回遊性向上を目指す。5月8日まで。

 ココニーは、ビーブリッジ(東京)が開発したAR(拡張現実)を活用するナビ&スポット情報シェアサービス。同社は、国内外の最新技術・サービスの実証プロジェクトを誘致することで地域課題の解決を図る県の「未来技術活用プロジェクト」に採択されており、実証実験としてあわら市と連携した。

 あわら市は、漫画の主人公・綾瀬千早(あやせちはや)にかるたを教えた綿谷新(わたやあらた)の故郷という設定で、ファンの間では聖地となっている。作中に登場する同市山室の桜並木は、新の名前にちなみ「あらた坂」と命名され記念碑も建っている。

 今回のサービス提供では「聖地巡礼!綿谷新の住むまちあわらを探検!」と題して、特定のスポットでAR技術を活用し主人公らとの写真撮影が楽しめる。

 聖地巡礼は、「JR芦原温泉駅編」と「あわら湯のまち編」の2コースを用意。ココニーをスマートフォンで起動し、周囲をカメラでかざすとARの道案内が表示され、漫画ゆかりの場所や「芦湯」、甘味処など各7~8カ所を歩いて1時間ほどで回れる。

 あらた坂と、あわら湯のまち駅前広場では、実際の風景の中で3Dの千早や新が画面に現れ、写真が撮れる。また、テレビアニメの2人の声でウエルカムメッセージが再生される。

 市の担当者は「ARでキャラクターが出ることで、何もない場所に付加価値が付けられるのがおもしろい。実証実験の結果を見て、今後も観光に生かしていければ」と話している。

 ココニーをインストールして、アプリ内で「ちはやふる」と検索。

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