今季1番の発生規模「Bランク」となった黒部市方面の蜃気楼=4月25日

今季1番の発生規模「Bランク」となった黒部市方面の蜃気楼=4月25日

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蜃気楼、記録更新なるか 年間最多ペース

北日本新聞(2022年5月1日)

 魚津市内の海岸で見られる上位(春型)蜃気楼(しんきろう)の今季の観測回数が、年間最多ペースで推移している。4月だけで13回出現し、これまで月間最多だった2018年の8回を大きく上回った。年間最多は18年の42回で、記録更新の可能性がある。

 蜃気楼の観測は、魚津埋没林博物館が1992年から行っている。年間記録は18年の42回、21年の39回、19年の37回と続く。

 今季は3月まで2回のみだったが、4月に入ると9~13日の5日連続を含め、26日までに13回観測。3、4両月では計15回で、18年の計10回を上回った。

 蜃気楼が多発した要因について、同博物館の佐藤真樹学芸員は「4月上旬は日照時間が長い好天が多く、条件のそろった日が続いた」と分析。「最多記録更新に向け、さらなる観測を期待したい」と話した。

 5月は、20年に月間14回を記録するなど観測数がピークを迎える傾向にある。魚津蜃気楼研究会や日本気象協会の出現予測が発表されており、同研究会の野村英樹会長は「確率の高い日を狙って海岸まで見に来てほしい」と呼び掛ける。

 同研究会は8日まで、5月の発生回数を予想する一般向け特別企画を実施している。

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