1年半前に新調した新町の装束。今回初めて祭りでお披露目される=新町公民館

1年半前に新調した新町の装束。今回初めて祭りでお披露目される=新町公民館

富山県 砺波・南砺・五箇山 祭り・催し

城端曳山祭 「剱鉾」新調装束お披露目 新町みこしと巡行へ

北日本新聞(2022年5月2日)

 5日に開かれる城端曳山(ひきやま)祭の本祭りで、曳山を先導し、邪気払いを担う新町の「剱鉾(けんぼこ)」の引き手用の新調装束がお披露目される。1年半前に新調したものの、新型コロナウイルスの影響で祭りが中止となったため、ようやく"デビュー"を迎える。1日は新町公民館で住民向けの装束引き渡しがあった。

 現在の新町の剱鉾は1925(大正14)年から製作が始まり、引き手の装束もその頃に作られたとみられる。装束は劣化から傷みが見られ、サイズが合わず着られない人も出てきた。そのため、町内会で宝くじの補助金助成を受けて新調した。

 剱鉾の装束は20人分の法被のほか、15人分のももひきや地下足袋、先導を指揮する裁許の紋付きとはかまなどで、それぞれ一新。法被は以前のデザインそのままに鼓太鼓を染め抜いた。みこしを先導する「傘鉾」の随行者の裃(かみしも)なども新たにした。

 新町区長の大桑正男さん(67)と剱鉾委員長の石村博(72)は「やっと祭り本番でお披露目でき、身が引き締まる思い」と喜んだ。

 地域で剱鉾の保存・伝承に努めてきた永井良幸さん(79)は「祭りも新調した装束も若い人たちにしっかり受け継いでもらえたら」と話した。

 今回の新町の剱鉾は、新型コロナ対策として曳山巡行には同行せず、城端神明宮のみこしと一緒に午前中に各町内を巡行する。

えきねっと びゅう国内ツアー

砺波・南砺・五箇山 ニュース

砺波・南砺・五箇山
イベント

砺波・南砺・五箇山
スポット