大あんどんの制作を進める上町夜高保存会メンバー

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大あんどん 制作に熱 小矢部 津沢夜高 3年ぶり巡行へ

北日本新聞(2022年5月5日)

 6月3、4の両日に小矢部市津沢地区で開かれる津沢夜高あんどん祭を前に、地元の各町が色鮮やかな大あんどんの制作を進めている。3年ぶりに巡行するとあって、住民たちは過去2年間の思いを込めて筆を走らせている。

 同祭は市指定無形民俗文化財。新型コロナウイルス感染拡大のため一昨年は中止し、昨年は夜高太鼓共演会のみ開いた。ことしはあんどんを巡行し、最大の見せ場「ぶつかり合い」も今後検討する。

 大あんどんを所有する7町の一つ、上町(かんまち)夜高保存会(三輪敏則会長)は3月下旬から、約30人が町内の行燈(あんどん)小屋で、台棒に載せる山車や「つりもの」などを作っている。作業は密になりやすく、検温や換気などを徹底している。

 山車は高さ1・7メートル、幅2メートル。下書き、ろう引きをした上で、赤を基調に、ボタンやてんぐ、キツネなどを描いている。

 若頭の三輪亮一さん(33)は「久しぶりの制作で気持ちが高まっている。協力し合っていいあんどんを仕上げ、多くの人に見てほしい」と話した。

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