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飯島から中アの雪形くっきり 南駒ケ岳「陣屋代官」浮かぶ

信濃毎日新聞(2022年5月11日)

 飯島町七久保から望む中央アルプスに雪形が姿を見せている。南駒ケ岳の摺鉢窪(すりばちくぼ)カール上部の尾根に「五人坊主」、その南に「稗(ひえ)まき女」が出現。10日も青空の下で鮮やかに浮かび上がっていた=写真。

 約30年前から雪形の写真を撮り続ける会社役員の下平和幸さん(73)=七久保=によると、3月から梅雨前の5月にかけて見られる。かつて種まきなどの農作業をする時季の目安になっていたという。

 下平さんは、伊那谷を治めた代官の役所だった同町の飯島陣屋にちなみ、南駒ケ岳の南東斜面の雪形を20年ほど前に「陣屋代官」と命名。陣がさをかぶって羽織をまとった姿に見え、徐々に地域に広まりつつあるという。

 小学生に雪形を伝える活動をしている下平さんは「雪が解けて変化していく雪形からいろいろ想像し、楽しんでほしい」と期待していた。

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