福井県坂井市の日本一短い手紙コンクール「第29回一筆啓上賞 こころ」の入賞作品を行燈(あんどん)で紹介する企画展が、同市の一筆啓上日本一短い手紙の館で開かれている。越前和紙に書かれた手紙40点が、行燈の中で幻想的に浮かび上がっている。
行燈は高さ約40センチ。内部には青、赤、黄、ピンク、白色のLED照明が入っており、大賞5点をはじめとする上位入賞作品を書いた越前和紙を内部からほのかに照らす。
大賞は「僕のこころへ 怒・悲・思・恵・怠・惑・恩・志・想・恋...いろんな『こころ』が増えていく。」「お父さんへ ぼくのこころ見えるかな。ふくといっしょで、時どきはんたいなんだ。」などで、書は三国高書道部の部員が揮毫(きごう)。壁面の佳作126点もしたためた。
手紙の館は「薄暗い空間で行燈に浮かぶ作品を楽しんで」としている。30日まで。入館料は高校生以上200円、中学生100円。