開創700年の特別プログラムのデジタルアートが投影される山門

開創700年の特別プログラムのデジタルアートが投影される山門

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山門の光アート9月に初公開 石川県輪島市・總持寺祖院、開創700年バージョンを投影

北國新聞(2022年5月13日)

  ●「延年之章」でにぎわい創出

 輪島市門前町の曹洞宗大本山總持寺祖院などは、山門を舞台に9月に実施するデジタルアートで、昨年のコロナ禍で中止した總持寺開創700年の特別プログラムを投影する。境内をライトアップする「ぜんのきらめき」のメインイベントとして行われ、光のアートで1年越しの「節目」を彩り、門前地区のにぎわい創出につなげる。

 特別プログラムは、總持寺の前身となる寺を譲り渡した住職の定賢律師(じょうけんりっし)と總持寺を開いた瑩山紹瑾(けいざんじょうきん)禅師が出会うシーンや、禅の教えが全国に広がっていく様子などをイメージした構成となっている。

 境内にそびえ立つ高さ約18メートルの山門(国登録有形文化財)に極彩色の花などを映し出すデジタルアートは、瑩山禅師と二祖峨山韶碩(がさんじょうせき)禅師をしのぶ御征忌会(ごしょうきえ)が営まれる9月に毎年行われている。2014年に始まり、コロナ前は多くの来場者でにぎわった。

 昨年は開創700年に合わせて9月の1カ月間実施し、特別プログラムを多くの人に見てもらう計画だったが、コロナ禍で規模縮小を余儀なくされ、公開を取りやめた。今年は9月の土日曜、祝日にデジタルアートを投影し、17、18、23、24日には和太鼓演奏なども行う。

  ●開祖大遠忌につなげ

 總持寺祖院と輪島市などによる「禅と海 里づくり・交流促進プロジェクト」は12日、今年を「開創700年延年(えんねん)之章」と銘打ち、昨年コロナ禍で中止となった「禅の里大花火」や「ぜんのきらめき」などを実施すると発表した。節目に合わせた報恩参拝団も11月末まで受け入れる。

 祖院で会見した鈴木永一(えいいつ)監院(かんにん)は、2024年が開祖瑩山禅師の700回大遠忌に当たることから、「禅の伝統文化を発信して、にぎわいを創出し、大遠忌につなげていきたい」と力を込めた。坂口茂市長は「今年こそは多くの人に總持寺祖院を中心に訪れていただき、さまざまな行事を楽しんでいただきたい」と話した。

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