稽古の成果を披露する八日市町の子供役者=小松市のこまつ曳山交流館みよっさ

稽古の成果を披露する八日市町の子供役者=小松市のこまつ曳山交流館みよっさ

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曳山子供歌舞伎へ気合 稽古の成果町民に披露 石川県小松市のお旅まつり、13日開幕

北國新聞(2022年5月13日)

 小松市を代表する祭礼「お旅まつり」が13日に開幕するのを前に、曳山(ひきやま)子供歌舞伎を上演する当番町の八日市町、寺町は12日、それぞれ町民向けに演目を披露する「町内手向(たむ)け」を行った。コロナ禍で見送られてきた曳山での歌舞伎上演が3年ぶりに実現するとあって、本番の衣装を着て化粧した子供役者は気合を入れ、稽古の成果を住民に示した。

 八日市町の子供役者6人は、こまつ曳山交流館みよっさで「絵本太功記(えほんたいこうき)十段目 尼ケ崎閑居の場」を堂々と演じ、約30人の拍手を浴びた。桶谷心葉さん(芦城小5年)は「お客さんにはっきりと聞こえるような声で演じる」と意気込んだ。

 寺町の演目は「男の花道」で、真宗大谷派小松本覚寺で約50人を前に熱演した子供役者6人に、掛け声が飛んだ。荒垣瑠那さん(芦城小5年)は「緊張せずに大きな声でせりふを言って、皆さんに楽しんでもらいたい」と話した。

 両町は13~15日にそれぞれ9回、曳山子供歌舞伎を上演する。14日は、みよっさ前で曳山曳揃(ひきぞろ)えが予定される。

 お旅まつりは菟橋(うはし)神社(浜田町)と本折日吉神社(本折町)の春季祭礼で、昨年と2年前はコロナ禍のため神事のみとなった。子供歌舞伎は昨年7月に、県こまつ芸術劇場うららで上演された。

  ●八日市町が事務所開き

 八日市町は12日、八日市商店街で事務所開きを行い、世話人らが鏡開きなどで成功を願った。事務所は15日まで開設し、町内会員らが交代で運営する。世話人代表の鵜川瞬也さんは「見る人だけでなく、運営側や演者も一体感を持ってまつりを楽しみたい」と話した。

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