小松市で13日、本折日吉神社と菟橋(うはし)神社の春季祭礼「お旅まつり」が開幕し、新型コロナ下で3年ぶりに曳山(ひきやま)子供歌舞伎が上演された。当番町の八日市町と寺町の子供役者は、絢爛(けんらん)豪華な晴れ舞台で堂々と演じ、歌舞伎のまちを活気づけた。
八日市町は、演目「絵本太功記(えほんたいこうき)十段目 尼ケ崎閑居の場」で、主君を討った光秀と家族の悲劇を描き、子供役者の熱演に観客が引き込まれた。
寺町は、歌舞伎の女形・加賀屋歌右エ門(うたえもん)と、眼科医の土生玄硯(はぶげんせき)の絆を表現した「男の花道」を披露し、恩返しの人情劇が感動を誘った。
●14日に曳揃え
最終日の15日まで、両町は各9回上演する。14日はこまつ曳山交流館みよっさ前で曳山曳揃(ぞろ)えが行われる予定となっている。