新潟市西蒲区の岩室温泉旅館組合が、泉質により生じる「黒湯」をアピールしようと、黒さにこだわって開発した甘酒やビールなどオリジナル商品4点を発売した。昨年販売し好評を博した黒湯シリーズの第2弾となる。
岩室温泉は、豊富に含まれた硫黄と鉄が結合し硫化鉄となることでできる黒い微粒子が特徴。全国的にも珍しい「黒湯」を知ってもらおうと、昨年11月、まんじゅうやジェラートなどの黒湯シリーズ8商品を発売した。
第2弾は、竹炭を加えた黒い甘酒、紫黒米を使った弁当、漬物、黒ビールの4点。漬物は岩室地域の郷土料理「きりあえ」をもとに、刻んだ大根のみそ漬けに黒ごまなどを合わせた。
ウイルス禍の打撃を受けた地域ににぎわいを取り戻そうと、旅館と地元商店が一丸となっての取り組み。同組合の石添嗣好史(つぐよし)会長(39)は「各旅館のおかみが連携して生まれた。温泉を軸に旅館と商店が力を合わせ、地域全体で盛り上げていきたい」と力を込めた。
黒湯シリーズは、各旅館や観光施設「いわむろや」などで購入できる。